2023年6月14日に正式サービスが開始された『BLUE PROTOCOL(ブループロトコル)』は、バンダイナムコオンラインとバンダイナムコスタジオが共同開発したオンラインアクションRPGです。
アニメ調の美麗なグラフィックと広大な世界観でリリース前から大きな注目を集めましたが、サービス開始後には「つまらない」「期待外れ」といった厳しい評価も散見されました。
一方で、熱心なファンも存在し、ストーリーやグラフィックを高く評価する声もあります。
この記事では、ブループロトコルの魅力と課題を徹底的にレビューし、「つまらない」と言われる理由を深掘りしながら、どんな人にオススメかを明らかにします。
ブループロトコルは、アニメ調の3Dグラフィックを特徴とする基本プレイ無料のオンラインアクションRPGです。
プレイヤーは自分好みにカスタマイズしたキャラクターで、惑星レグナスを舞台に冒険を繰り広げます。
ソロプレイでのストーリー進行や、マルチプレイでの協力バトル、レイドミッションなど、さまざまな遊び方が可能です。
対応プラットフォームはPC、PS5、Xbox Series X|Sで、2023年12月にコンソール版もリリースされました。
リリース当初は20万人以上の同時接続者を記録するなど大きな話題を呼びましたが、2025年1月18日にサービス終了が発表され、約1年半という短い運営期間となりました。
この点も「つまらない」という評価に影響を与えている可能性があります。
ブループロトコルには、多くのプレイヤーを惹きつける魅力があります。
特に以下の点が高く評価されています。
ブループロトコルの最大の魅力は、アニメ調の美麗なグラフィックです。
街並み、フィールド、キャラクターの表情まで細かく作り込まれており、まるでアニメの世界に入り込んだような体験ができます。
時間の経過による光の変化や、季節を感じさせるビジュアルも好評で、スクリーンショットを撮る楽しさにハマるプレイヤーも多いです。
たとえば、交易都市アステルリーズはプレイヤーが集まる賑やかな場所で、ノスタルジックな雰囲気の中でSS(スクリーンショット)を撮影する「映えスポット」が点在しています。
あるプレイヤーは、「グラフィックが素晴らしく、街を歩くだけで感動する。
キャラクリもアニメ調なのに作画崩壊せず、個性が出せる」とコメントしています。
この点は、原神やPSO2:NGSといった他のアニメ調ゲームと比較しても遜色ないクオリティとされています。
ブループロトコルのストーリーは、アニメのような壮大な展開が特徴です。
プレイヤーは記憶を失った主人公として、レグナスの歴史や謎に迫る冒険を進めます。
特に、ストーリー重視のプレイヤーからは「展開が気になる」「キャラクターに感情移入できる」といった声が多く、SNSでは「エレクトラの展開が予想外だった!」といった感想も見られました。
ストーリーは章ごとに進行し、定期的なアップデートで追加されるため、続きを楽しみにするプレイヤーもいます。
キャラクターメイキングは、ブループロトコルの大きな売りです。
顔のパーツ、髪型、体型、メイクまで細かく調整でき、自分だけのアニメキャラを作り上げることができます。
選択肢はPSO2:NGSほど無限ではないものの、バランスが良く、極端な調整でもクオリティが保たれる点が評価されています。
プレイヤーからは「キャラクリに数時間ハマった」「SS映えするキャラが作れる」との声が寄せられています。
ブループロトコルは、他のプレイヤーとの協力プレイが大きな魅力です。
パーティを組んで強敵に挑むミッションや、30人規模のレイドバトル「虚空の浮島」など、オンラインゲームならではの「お祭り感」を味わえます。
自動マッチングシステムもあり、ソロプレイヤーでも気軽に参加可能。
プレイヤーからは「野良で集まった人と強敵を倒すのが楽しい」「連携がうまくいった時の達成感がすごい」といった声が聞かれます。
一方で、ブループロトコルは多くの批判も受けており、PS Storeでは星2.63/5という低評価を記録するなど、厳しい声が目立ちます。
以下に、プレイヤーが「つまらない」と感じる主な理由をまとめます。
ブループロトコルの戦闘はノンターゲティング方式で、アクション性が高いとされていますが、「単調」「爽快感がない」との批判が多数あります。
プレイヤーからは「スキル連打で終わる」「敵の動きが避けづらい」「同じことの繰り返し」といった声が聞かれます。
特に、他のアクションMMORPG(例:黒い砂漠、FF14)と比較すると、戦闘の奥深さや戦略性が不足していると感じるプレイヤーが多いようです。
あるレビューでは、「アクションRPGなのに戦闘がつまらないのは致命的」とまで評されています。
リリース後、コンテンツの少なさが大きな問題として挙げられました。
メインクエスト以外の遊び方が少なく、レベル上げや装備強化のための「作業感」が強いとの声が目立ちます。
たとえば、序盤から中盤のレベリングは「メインクエスト+アドベンチャーボード+サブクエスト」の繰り返しで、初心者にとって単調に感じる部分が多いです。
プレイヤーからは「1ヶ月でやることがなくなった」「おつかいクエストばかりで飽きた」といった不満が寄せられています。
特にコンソール版(PS5/Xbox)では、パフォーマンス問題が低評価の原因となっています。
メニュー表示の遅延やフレームレートの低下、街中での負荷の高さなどが報告されており、PS Storeの低評価(星2.84)はこれが一因とされています。
PC版でも高スペックを要求されるため、環境によっては快適に遊べないプレイヤーも。
あるプレイヤーは「街中が重すぎてストレス」「最適化が甘い」とコメントしています。
ブループロトコルは基本無料ですが、課金要素に対する不満も存在します。
衣装ガチャの排出率が低く(Sランク1.2%)、シーズンパス(約1800円~4300円)も即時報酬ではなくデイリークエストの進行が必要な点が批判されています。
攻略に課金は必須ではないものの、「課金しないと見た目が楽しめない」「ガチャが渋すぎる」との声が聞かれます。
これが「コスパが悪い」と感じるプレイヤーを増やしているようです。
ブループロトコルは8年の開発期間と大々的な宣伝で期待値を高めましたが、その期待に応えきれなかったとの意見が多いです。
クローズドβテストやネットワークテストで指摘された問題(戦闘の単調さ、コンテンツ不足)が正式リリースでも改善しきれず、「時代遅れ」「開発期間の長さに不相応」との声も。
あるプレイヤーは「原神やFF14を期待していたのに、別物だった」とコメントし、比較対象とのギャップが不満を増幅させています。
ブループロトコルの評価は賛否が大きく分かれます。
以下に、肯定的な意見と否定的な意見を整理し、その背景を探ります。
肯定的な意見は、主にグラフィック、ストーリー、気軽さに集まります。
たとえば、ドイツのMMO専門メディアMein-MMOは「2014年以降で最高のMMORPG」と高評価し、戦闘システムや大衆適合性を称賛しました。
国内でも、「ストーリーがアニメみたいで面白い」「ソロでも気軽に遊べる」「キャラクリとSS撮影が楽しい」といった声があり、まったり遊びたいプレイヤーに支持されています。
150時間プレイしたプレイヤーは「ゆるいMMOとして魅力的」「グラフィックが好きだから続けている」とコメントしています。
一方、否定的な意見は戦闘、コンテンツ、運営に集中します。
PS Storeの低評価や、SNSでの「つまらない」「過疎ってる」といった声は、戦闘の単調さやコンテンツ不足を反映しています。
リリース後、Twitter(現X)での関連ツイート数が右肩下がりで、6月中は1日も前日を上回らなかったデータもあり、プレイヤー離れが顕著でした。
あるプレイヤーは「期待していた分、落胆が大きい」とコメントし、初期の盛り上がりが続かなかったことを示唆しています。
賛否が分かれる背景には、プレイヤーの期待とゲームの方向性のズレがあります。
ブループロトコルは、硬派なMMORPGを求めるプレイヤーには物足りず、ストーリーやビジュアルを楽しむカジュアル層には刺さる設計です。
たとえば、FF14のような深いロール制や経済システムを期待したプレイヤーには物足りませんが、アニメ調の世界を気軽に楽しみたいプレイヤーには十分な魅力があります。
このミスマッチが評価の分かれ目となっています。
ブループロトコルの特性を踏まえ、以下のような人にオススメです。
逆に、以下のような人には向かない可能性があります。
2024年8月28日、ブループロトコルは2025年1月18日にサービス終了することを発表しました。
約1年半という短い運営期間は、プレイヤー離れや収益性の問題が背景にあると推測されます。
また、Amazon Gamesが担当予定だった欧米版の開発も中止となり、グローバル展開の夢も途絶えました。
このニュースは、「つまらない」という評価をさらに助長する一方、残された時間で遊び尽くそうとするプレイヤーも見られます。
サービス終了まで、運営はシナリオの完結やイベントの開催を予定しており、ストーリーファンには最後まで楽しめる可能性があります。
しかし、新規プレイヤーにとっては「今から始める意味があるのか」というハードルも。
あるプレイヤーは「1周年で盛り上がったのに終了は残念」「ストーリー完結だけでも嬉しい」と複雑な心境を語っています。
ブループロトコルは、美麗なグラフィックとストーリーで多くのプレイヤーを惹きつける一方、戦闘の単調さやコンテンツ不足で批判を受ける、賛否両論のゲームです。
「つまらない」という評価は、期待値の高さや他のMMORPGとの比較、運営の課題が絡み合った結果と言えます。
しかし、アニメ調の世界観や気軽なプレイを求める人には十分楽しめる魅力があり、無料で試せる点も大きいです。
サービス終了が決まった今、ブループロトコルは「短命に終わった失敗作」と見られるリスクがあります。
それでも、150時間以上プレイしたファンや、ストーリーに感動したプレイヤーがいるように、特定の層には刺さる作品であることは間違いありません。
あなたがアニメ好きで、まったりした冒険を楽しみたいなら、一度試してみる価値はあるでしょう。
逆に、ガッツリしたMMORPGを求めるなら、他のタイトルを検討した方が賢明です。
ブループロトコルの世界に飛び込み、レグナスの物語を体験してみませんか?サービス終了までの残り時間、どんな冒険が待っているのか、ぜひ自分の目で確かめてください。