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レトロゲーム愛好家にとって、懐かしのゲームを現代の環境で楽しむためのツールとして「レトロフリーク」は欠かせない存在です。
2015年の発売以来、ファミコン、スーパーファミコン、メガドライブ、PCエンジンなど、11機種9000タイトル以上に対応するこの互換機は、多くのゲーマーから支持を受けてきました。
しかし、サイバーガジェットは定期的に新型や特別モデルをリリースしており、どのモデルを選べばいいのか迷ってしまう人も多いはず。
特に「レトロフリーク 新型」と呼ばれるモデルやバリエーションについて、従来型との違いを明確に理解することは、購入の決め手となります。
この記事では、レトロフリークの新型モデル(特に「レトロフリーク ベーシック」や限定カラー版など)と従来型モデルの違いを徹底的に比較し、それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説します。
さらに、どのモデルがどんなユーザーに向いているのか、具体的なおすすめポイントも提示します。
レトロゲームの世界にどっぷり浸かりたい方は、ぜひ最後までご覧ください!
レトロフリークとは?基本スペックをおさらい
レトロフリークは、サイバーガジェットが開発・販売するレトロゲーム互換機です。
1台で以下の11機種のカートリッジに対応し、9000タイトル以上のゲームをプレイ可能です:
- ファミリーコンピュータ(FC)
- スーパーファミコン(SFC)
- Super Nintendo Entertainment System(SNES、NTSC/PAL)
- ゲームボーイ(GB)
- ゲームボーイカラー(GBC)
- ゲームボーイアドバンス(GBA)
- メガドライブ(MD、NTSC/PAL)
- GENESIS(北米版メガドライブ)
- PCエンジン(PCE)
- TurboGrafx-16(海外版PCエンジン)
- PCエンジン スーパーグラフィックス
さらに、別売りの「ギアコンバーター」や「NESカートリッジコンバーター」を使用することで、ゲームギア、セガ・マークIII、SG-1000、NES(北米版ファミコン)にも対応し、最大15機種のゲームを楽しめます。
この幅広い互換性がレトロフリークの最大の魅力です。
主な機能
レトロフリークの基本機能は以下の通りです。
これらの機能は新型・従来型ともに共通している部分も多いですが、モデルによって付属品や細かな仕様が異なります。
- HDMI出力:720pの高解像度で、現代のテレビでもクリアな映像を楽しめる。
- クイックセーブ機能:ゲーム中いつでもセーブ可能で、100個までのセーブデータを保存できる。
- インストール機能:カートリッジのゲームをmicroSDカード(別売、最大32GB)にインストールし、カートリッジの抜き差し不要でプレイ可能。
端子の劣化防止にも効果的。
- コードフリーク機能:ゲームのパラメータ(お金、レベルなど)を変更したり、無敵モードを有効にしたりできる。
約1000タイトルの「秘技コード」が無料配信されている。
- 映像フィルターやワイドステレオ、オーバークロック(ゲームの高速・スロー化)など、細かなカスタマイズが可能。
- 純正コントローラーの接続対応:コントローラーアダプターを介して、純正コントローラーを最大5個まで接続可能(モデルによる)。
これらの機能により、昔のゲームを現代の環境で快適に楽しめるだけでなく、カートリッジの電池切れによるセーブデータ消失の心配もありません。
セーブデータは本体やmicroSDに保存でき、バックアップも簡単です。
レトロフリークのモデル一覧:新型と従来型の全体像
レトロフリークには複数のモデルが存在し、それぞれ対応機種や付属品、価格が異なります。
以下に主要なモデルを整理します。
1. レトロフリーク(標準モデル/コントローラーアダプターセット)
2015年に発売されたオリジナルモデルで、現在も主力商品として販売されています。
11機種に対応する「カートリッジアダプター」が標準で付属し、幅広いレトロゲームを楽しみたいユーザーに最適です。
価格は22,000円~25,300円(税込、セット内容による)。
- 特徴:11機種9000タイトル以上に対応。
コントローラーアダプターセットには純正コントローラー接続用のアダプターが同梱。
- セット内容:
- レトロフリーク本体
- 11機種対応カートリッジアダプター
- 標準コントローラー(1個、ケーブル長約1.8m)
- HDMIケーブル(約1m)
- USB給電ケーブル(約1.5m)
- コントローラーアダプター(セット版のみ)
- USB A to mini USB Bケーブル(コントローラーアダプター接続用、セット版のみ)
- 注意点:ACアダプターは別売。
USB給電ケーブルを使用し、スマホの充電器やPCのUSB端子で給電可能。
2. レトロフリーク ベーシック(SFC用)
2017年に発表された新型モデルで、スーパーファミコン(SFC)とSNESに特化した廉価版です。
価格はエコノミーセットが10,978円(税込)、スタンダードセットが14,278円(税込)と、標準モデルより手頃です。
数量限定で販売終了している場合があります。
- 特徴:
- SFC/SNES専用カートリッジアダプターを搭載し、純正コントローラーを2個接続可能。
- 別売の「11機種対応カートリッジアダプター」を追加購入することで、標準モデルと同等の11機種に対応可能。
- 小型軽量化されたカートリッジアダプターで、持ち運びや収納がしやすい。
- セット内容(スタンダードセットの場合):
- レトロフリーク本体
- カートリッジアダプター(SFC用)
- 標準コントローラー(1個)
- HDMIケーブル
- USB給電ケーブル
- 注意点:エコノミーセットにはコントローラーとHDMIケーブルが付属しない。
11機種対応を希望する場合は追加投資(8,800円)が必要。
3. 限定カラー版(レッド×ホワイト、ゴールド、メガブラックなど)
標準モデルをベースに、特別なカラーリングを施した数量限定モデルです。
2023年に発売された「レッド×ホワイト」や、2024年にヤマダ電機限定で発売された「ゴールド」などがあります。
機能は標準モデルとほぼ同じですが、デザインや付属品が異なる場合があります。
価格は25,300円(税込)前後。
- 特徴:
- ファミコン風のレッド×ホワイトや、高級感のあるゴールドなど、コレクター向けのデザイン。
- コントローラーアダプターセットが基本で、純正コントローラーの使用に最適。
- 注意点:数量限定のため、品切れ後はプレミア価格で取引されることがある。
機能面での違いはほとんどない。
4. ギアコンバーターセット(メガブラックなど)
メガドライブやゲームギアに特化したモデルで、ギアコンバーター(ゲームギア、セガ・マークIII、SG-1000対応)が標準で付属するセットです。
2019年頃に発売された「メガブラック」はその代表例ですが、現在は販売終了している場合が多いです。
- 特徴:ギアコンバーターが付属し、セガ系ハードのゲームを遊びたいユーザーに特化。
- 注意点:電源供給がUSBケーブル式で、ACアダプターが別売。
入手困難な場合がある。
新型と従来型の違いを項目別に比較
ここでは、レトロフリークの新型(特にベーシックや限定カラー版)と従来型(標準モデル)の違いを、以下の項目で詳しく比較します。
1. 対応機種
- 従来型(標準モデル):11機種(FC、SFC、SNES、GB、GBC、GBA、MD、GENESIS、PCE、TG-16、PCE SG)に標準対応。
別売りのコンバーターで最大15機種。
- 新型(ベーシック):SFCとSNESの2機種に限定。
ただし、別売りの11機種対応カートリッジアダプター(8,800円)を購入すれば、標準モデルと同等の互換性を実現。
- 限定カラー版:標準モデルと同じ11機種に対応。
ギアコンバーターセットはさらにゲームギアなどが追加。
ポイント:ベーシックはSFC特化型として低価格だが、幅広い機種を遊びたい場合は追加投資が必要。
標準モデルや限定カラー版は最初からフル対応でコスパが高い。
2. 付属品
- 従来型(標準モデル):11機種対応カートリッジアダプター、標準コントローラー、HDMIケーブル、USB給電ケーブルが基本。
コントローラーアダプターセットには純正コントローラー用アダプターも付属。
- 新型(ベーシック):
- エコノミーセット:本体+SFC用カートリッジアダプターのみ(コントローラーやHDMIケーブルなし)。
- スタンダードセット:エコノミーセット+標準コントローラー+HDMIケーブル。
- 限定カラー版:標準モデルとほぼ同じだが、カラーリングが異なる。
過去には限定BOX(USBハブや特別コントローラー同梱)も存在。
ポイント:ベーシックのエコノミーセットは最小構成で安価だが、別途コントローラーやケーブルを用意する必要がある。
標準モデルは必要なものが揃っており、すぐにプレイ可能。
3. 価格
- 従来型(標準モデル):22,000円(本体のみ)~25,300円(コントローラーアダプターセット、税込)。
- 新型(ベーシック):
- エコノミーセット:10,978円(税込)。
- スタンダードセット:14,278円(税込)。
- 限定カラー版:25,300円(税込)前後。
品切れ時はプレミア価格(3万円以上)になることも。
ポイント:ベーシックは低予算でSFC専用機として優秀だが、11機種対応にする場合は総額が標準モデルに近づく。
限定カラー版はデザイン重視のコレクター向け。
4. デザインとサイズ
- 従来型(標準モデル):
- 本体:幅110mm×奥行69mm×高さ20mm。
- カートリッジアダプター:幅169mm×奥行168mm×高さ60mm。
- シンプルなブラック基調(限定カラー版はレッド×ホワイトやゴールドなど)。
- 新型(ベーシック):
- カートリッジアダプター(SFC用):幅168mm×奥行80mm×高さ40mmと小型化。
- 純正コントローラー用ポートを2基搭載し、SFC特化のコンパクト設計。
- 限定カラー版:標準モデルとサイズは同じだが、ファミコン風やメガドライブ風のカラーが特徴。
ポイント:ベーシックはカートリッジアダプターが小型で収納しやすい。
限定カラー版はデザインが魅力だが、サイズは標準モデルと変わらない。
5. 電源供給
- 従来型(標準モデル):USB給電ケーブルを使用(ACアダプター別売)。
スマホの充電器やPCのUSB端子で給電可能。
- 新型(ベーシック):同様にUSB給電。
ACアダプターは付属しない。
- 限定カラー版/ギアコンバーターセット:一部モデル(例:メガブラック)でUSBケーブル式が強調されており、ACアダプターの別売が不満点として挙げられることも。
ポイント:どのモデルもACアダプターが別売なのは共通。
USB給電は便利だが、専用アダプターを求める場合は追加購入が必要。
6. コントローラーの互換性
- 従来型(標準モデル):コントローラーアダプターセットなら純正コントローラーを最大5個接続可能。
標準コントローラーの操作性は「SFC風だがやや持ちにくい」との声も。
- 新型(ベーシック):SFC用カートリッジアダプターに純正コントローラー用ポート2基を搭載。
5ポートが必要な場合は別売りのコントローラーアダプター(SFC用、5,500円)が必要。
- 限定カラー版:標準モデルと同等。
特別なコントローラーが付属する場合もある(例:限定BOX)。
ポイント:多人数プレイや純正コントローラー重視なら標準モデルのコントローラーアダプターセットが有利。
ベーシックはSFC向けで2人プレイまで対応。
メリットとデメリット:新型 vs 従来型
新型(レトロフリーク ベーシック)のメリット
- 低価格:エコノミーセットは10,978円と、標準モデルの半額以下で購入可能。
- SFC特化:スーパーファミコンやSNESのゲームを主に遊びたい人に最適。
カートリッジアダプターが小型で扱いやすい。
- 拡張性:別売りのアダプターで11機種対応にアップグレード可能。
新型のデメリット
- 限定された互換性:初期状態ではSFC/SNESのみ対応。
他機種を遊びたい場合は追加投資が必要。
- 付属品の少なさ:エコノミーセットはコントローラーやHDMIケーブルがなく、別途用意する手間がある。
- 販売終了リスク:数量限定のため、入手困難になる可能性がある。
従来型(標準モデル)のメリット
- 幅広い互換性:11機種9000タイトル以上に対応し、追加購入なしで多様なゲームを楽しめる。
- 充実した付属品:コントローラーアダプターセットなら純正コントローラー対応も万全。
すぐにプレイ開始可能。
- 安定した供給:限定モデルを除き、定期的に再販されており入手しやすい。
従来型のデメリット
- 価格の高さ:25,300円前後と、ベーシックに比べると高額。
- サイズ:11機種対応カートリッジアダプターは大きく、収納にやや難あり。
- 発熱や互換性の問題:一部ユーザーが発熱やカートリッジ認識の不具合を報告。
動作しないソフトも少数存在(公式サイトでリスト公開)。
限定カラー版のメリット・デメリット
- メリット:コレクターにとって魅力的なデザイン。
標準モデルと同等の機能で、特別感がある。
- デメリット:価格が標準モデルと同じか高め。
品切れ後はプレミア価格になるリスク。
どのモデルを選ぶべき?ユーザー別おすすめ
レトロフリークのモデル選びは、プレイしたいゲームの種類や予算、デザインの好みによって異なります。
以下に、ユーザーごとのおすすめモデルを提案します。
1. スーパーファミコンだけ遊びたい人
おすすめ:レトロフリーク ベーシック(エコノミーセットまたはスタンダードセット)
- 理由:SFCとSNESに特化しており、価格が手頃。
純正コントローラー2個接続で、友達との2人プレイも楽しめる。
- 注意:エコノミーセットはコントローラーやHDMIケーブルを別途用意する必要がある。
スタンダードセットならすぐにプレイ可能。
2. 幅広いレトロゲームを楽しみたい人
おすすめ:レトロフリーク(コントローラーアダプターセット)
- 理由:11機種対応で、ファミコン、メガドライブ、PCエンジン、ゲームボーイなど、多様なゲームを1台で楽しめる。
純正コントローラー5個接続対応で、多人数プレイにも最適。
- 注意:予算が25,300円程度必要。
ACアダプターやmicroSDカード(インストール機能用)は別売。
3. デザインやコレクション性を重視する人
おすすめ:レトロフリーク レッド×ホワイトまたはゴールド(コントローラーアダプターセット)
- 理由:ファミコン風や高級感のあるデザインが魅力。
機能は標準モデルと同等で、コレクターアイテムとして満足度が高い。
- 注意:数量限定のため、早めの購入が必要。
プレミア価格での購入は避けたい。
4. セガ系ハード(メガドライブ、ゲームギアなど)を重視する人
おすすめ:レトロフリーク(標準モデル)+ギアコンバーター
- 理由:標準モデルはメガドライブやGENESISに対応済み。
ギアコンバーター(7,700円)を追加すれば、ゲームギア、セガ・マークIII、SG-1000もプレイ可能。
- 注意:ギアコンバーターセット(メガブラック)は販売終了している場合が多い。
別途購入が必要。
実際のユーザー評価と注意点
レトロフリークは多くのユーザーから高評価を受けていますが、一部で指摘される問題点もあります。
購入前に知っておきたいポイントをまとめます。
高評価ポイント
- 映像の美しさ:HDMI出力による720pの高解像度で、スーパーファミコンやメガドライブのゲームが鮮やかに映る。
「色合いが鮮やかで驚いた」との声多数。
- セーブ機能の便利さ:クイックセーブや電池切れカセットのセーブデータ保存機能が好評。
「難しいゲームも気軽に進められる」との意見。
- インストール機能:カートリッジの抜き差し不要で、カートリッジの端子保護にも役立つ。
microSDカード1枚で数百本のゲームを管理可能。
注意点と課題
- 発熱:長時間使用で本体が熱くなる報告あり。
特に夏場や密閉空間での使用は注意が必要。
- カートリッジ認識:一部のカートリッジが認識しづらい、または抜き差しが固いとの声。
端子の清掃や慎重な扱いが必要。
- 入力遅延:アクションゲームでわずかな遅延を感じる場合があるが、個人差やタイトルによる。
「気にならない」とするユーザーが多数。
- 互換性の限界:公式サイトで「動作しないソフトリスト」が公開されており、特定タイトル(例:一部の特殊チップ使用ソフト)が動かない場合がある。
購入前に確認推奨。
レトロフリークを最大限に楽しむためのTips
レトロフリークの購入を決めたら、以下のTipsを活用して、さらに快適なゲーム体験を楽しみましょう。
- microSDカードを用意:インストール機能やコードフリーク機能にはmicroSDカード(最大32GB)が必要。
32GBで十分(約500円程度で購入可能)。
- 純正コントローラーを活用:コントローラーアダプターセットなら、純正コントローラーで当時の操作感を再現可能。
SFCやMDのコントローラーを中古で入手するのもおすすめ。
- コードフリークを試す:約1000タイトルの秘技コードが無料配信中。
難しいゲームを無敵モードでクリアしたり、アイテムを増やしたりして楽しめる。
- 映像設定をカスタマイズ:映像フィルター(スキャンラインやCRT風)やワイドステレオ設定で、好みのプレイ環境を構築可能。
オーバークロックでゲームスピードの調整も。
- 定期的なアップデート:サイバーガジェットは無償アップデートを提供しており、新機能や互換性の向上が期待できる。
公式サイトをチェック。
まとめ:自分に合ったレトロフリークを選ぼう
レトロフリークの新型(ベーシックや限定カラー版)と従来型(標準モデル)の違いを比較してきました。
以下に、選び方のポイントを簡潔にまとめます。
- SFC/SNESだけ遊びたいなら:レトロフリーク ベーシック(エコノミーまたはスタンダードセット)が低価格で最適。
- 幅広いレトロゲームを楽しみたいなら:レトロフリーク(コントローラーアダプターセット)が最強の選択肢。
- デザインやコレクション性を重視するなら:レッド×ホワイトやゴールドなどの限定カラー版を早めにゲット。
- セガ系ハードにこだわるなら:標準モデル+ギアコンバーターで、ゲームギアやマークIIIもカバー。
どのモデルを選んでも、レトロフリークは懐かしのゲームを現代の環境で快適に楽しむための最高のツールです。
HDMI出力による美しい映像、クイックセーブやインストール機能による利便性、そしてコードフリークによる遊びの幅の広がりは、レトロゲームの魅力を再発見させてくれます。
ただし、発熱や互換性の問題、ACアダプターの別売など、購入前に注意点を確認しておくことが重要です。
あなたが子供の頃に夢中になったあのゲームを、再び手に取ってみませんか?レトロフリークがあれば、当時の興奮と感動が今、目の前に蘇ります。
自分にぴったりのモデルを選んで、レトロゲームの世界に飛び込みましょう!