無双OROCHI3とUltimateの違いを徹底解説!

「無双OROCHI3」は、コーエーテクモゲームスが誇る人気アクションゲーム「無双」シリーズのクロスオーバータイトルとして、2018年に登場しました。
その後、2019年にバージョンアップ版である「無双OROCHI3 Ultimate」がリリースされ、さらなる進化を遂げています。

本記事では、無双OROCHI3(無印)と無双OROCHI3 Ultimateの違いを詳細に解説し、どちらを選ぶべきか、どのようなプレイヤーに向いているのかを徹底的に掘り下げます。
キャラクター、ストーリー、システム、やり込み要素など、あらゆる観点から比較し、購入を検討している方やシリーズファンの方々に役立つ情報を提供します。

 

 

無双OROCHI3とは?基本概要をおさらい

 

「無双OROCHI3」は、「真・三國無双」と「戦国無双」のキャラクターが一堂に会するクロスオーバー作品で、シリーズ4作目にあたります。
プレイヤーは三国志や戦国時代の英雄たち、そしてオリジナルキャラクターを操作し、大量の敵をなぎ倒す爽快なタクティカルアクションを楽しめます。
2018年9月27日にPlayStation 4、Nintendo Switch、Xbox One(海外のみ)、Steamで発売され、総勢170名以上のプレイアブルキャラクターを誇り、「最も多い操作可能なキャラクターを持つハックアンドスラッシュゲーム」としてギネス世界記録に認定されました。

 

一方、「無双OROCHI3 Ultimate」は、この無印版をベースに新キャラクター、ストーリー、システムを追加した拡張版です。
2019年12月19日にPS4とSwitchで、2020年2月14日にSteamでリリースされました。
無印版を持っているプレイヤーは「アップグレードパック」を購入することで、Ultimateの内容を追加できますが、単体では無印と共存できない仕様となっています。
この違いを踏まえ、以下で具体的な変更点を見ていきましょう。

 

新キャラクターの追加:魅力的な顔ぶれが参戦

 

無印版のキャラクター構成

 

無印版では、「真・三國無双7 Empires」までの83名、「戦国無双4-II」までの56名、シリーズオリジナルキャラクター25名に加え、新キャラクターとしてゼウス、アテナ、ペルセウス、アレス、オーディン、蛟の6名が登場。
総勢170名という圧倒的なボリュームを誇ります。
ただし、「真・三國無双8」や「戦国無双 〜真田丸〜」のキャラクター、過去作のコラボキャラクター(例:ソフィーティアなど)は参戦していませんでした。

 

Ultimate版で追加されたキャラクター

 

Ultimate版では、新たに6名のキャラクターが追加され、総勢177名に増加しました。
以下は追加キャラクターの概要です:

 

     

  • ガイア(テクニックタイプ):ギリシャ神話の大地の女神。
    ヘカトンケイレスを武器に、壮大な攻撃を繰り出します。
    ストーリーでも重要な役割を果たし、新章の中心人物です。
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  • ハデス(パワータイプ):死の神でゼウスの兄。
    大鎌を振るい、ダークで重厚な戦闘スタイルが特徴。
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  • 楊戩(スピードタイプ):中国神話の神秘的な英雄。
    三尖両刃刀を操り、素早い攻撃が魅力。
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  • ジャンヌ・ダルク(テクニックタイプ):『BLADESTORM 百年戦争』からの復活コラボキャラ。
    世界的に知名度が高く、バランスの取れた性能。
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  • リュウ・ハヤブサ(スピードタイプ):『NINJA GAIDEN 2』からの人気キャラクター。
    海外ファンからの要望が強く、忍者らしい機敏なアクションが特徴。
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  • アキレウス(パワータイプ):『TROY無双』からの参戦。
    ギリシャ神話の英雄で、力強い戦闘スタイルが光ります。

 

これらの追加キャラクターは、特にシリーズの垣根を越えたコラボ要素を強化しており、過去作のファンを喜ばせる一方、新規プレイヤーにも魅力的な選択肢を提供しています。
ただし、一部のプレイヤーからは「コラボキャラの選出が予想通りすぎる」「新たなサプライズが欲しかった」といった声も上がっています。

 

ストーリーの拡張:新たな物語とサブシナリオ

 

無印版のストーリー

 

無印版のストーリーは、「無双OROCHI2」のトゥルーエンド後を舞台に、ギリシャ神話の神々を中心とした新たな物語が展開されます。
ゼウスが作り出した異世界で、三国志や戦国時代の英雄たちが神々と協力し、謎を解き明かすために戦います。
全5章構成で、終盤ではオーディンとの対決がクライマックスとなります。
しかし、一部のプレイヤーからは「ストーリーが浅い」「やり込み要素が不足している」との批判もあり、完結感が薄いと感じられる場合もありました。

 

Ultimate版のストーリー強化

 

Ultimate版では、新章として第6章、第7章、最終章が追加され、物語が大幅に拡張されました。
ガイアを中心とした新たなストーリーでは、オーディンの魂とユグドラシルとの関係や、ペルセウスの復活といった謎が解明されます。
さらに、無印版では語られなかったサイドシナリオが30本以上追加され、鍾会や神々vs仙人の模擬戦など、キャラクターの背景や関係性を掘り下げるエピソードが豊富に用意されています。

 

特に、ガイアとロキの関係や、ペルセウスの魂を集める展開は、ストーリーに深みを加え、無印版の物足りなさを補っています。
ただし、追加シナリオの一部は「水増し感がある」「本編との繋がりが薄い」との評価もあり、賛否が分かれています。
それでも、ストーリーを重視するプレイヤーにとっては、Ultimate版のボリュームと完成度が大きな魅力となるでしょう。

 

ゲームシステムの進化:アクションと操作性の改善

 

無印版の基本システム

 

無印版では、3人1組のチームで戦い、キャラクターをリアルタイムで切り替えながら戦うシステムが特徴です。
各キャラクターは「力」「速」「技」のタイプに分類され、固有の神器を使った「神術」アクションが導入されました。
神術は通常攻撃、チャージ攻撃、無双奥義と組み合わせて使用でき、派手な演出と爽快感が魅力。
ただし、神器がキャラクターごとに固定だったため、戦略の自由度がやや制限されていました。
また、一部のUIや操作性に改善の余地があるとの声もありました。

 

Ultimate版の新システムと改良点

 

Ultimate版では、以下のようなシステムの追加と改良が行われました:

 

     

  • 神器の付け替え:無印版では固定だった神器が自由に付け替え可能に。
    これにより、キャラクターの個性を活かしつつ、好みの戦闘スタイルを構築できます。
    たとえば、リュウ・ハヤブサにガイアの神器を装備させるなど、組み合わせの自由度が向上しました。
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  • 無双スイッチコンボ:チームメンバーと連携して無双乱舞や無双奥義をつなげる新アクション。
    タイミングよくキャラクターを切り替えることで、連続攻撃が可能になり、戦闘の爽快感が大幅にアップしています。
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  • UIと操作性の改善:武将選択メニューがリング型に変更され、視認性が向上。
    細かな操作性の調整や便利機能(例:自動アイテム回収の強化)も追加され、プレイの快適さが向上しました。

 

これらの改良により、Ultimate版は無印版の課題を一部解消し、よりスムーズで戦略的なゲームプレイを実現しています。
ただし、一部プレイヤーからは「神術のバランスが悪い」「通常攻撃の爽快感が薄い」との指摘もあり、特にシリーズ伝統のアクションを重視するファンには賛否が分かれる点です。

 

やり込み要素の強化:インフィニットモードと転生システム

 

無印版のやり込み要素

 

無印版のやり込み要素は、主にストーリーモードと有料DLCの「チャレンジモード」で構成されていました。
チャレンジモードでは、敵の撃破数やクリアタイムを競う内容が含まれていましたが、全体的にボリュームが少なく、「ストーリークリア後にやることがない」との不満が目立ちました。
また、キャラクターの育成もレベル100で頭打ちとなり、長期的なモチベーション維持が難しい面がありました。

 

Ultimate版の新モードとシステム

 

Ultimate版では、やり込み要素が大幅に強化され、以下の新モードとシステムが追加されました:

 

     

  • インフィニットモード:ゼウスが課す試練を3人パーティで攻略するモード。
    経験値や属性パーツを大量に獲得でき、育成や武器錬金に役立ちます。
    12宮をクリア後、100階層のダンジョンを進む仕様ですが、ステージが単調で「壺を壊す」「アンカーで待機する」などの作業感が強いステージが問題視されています。
    一方で、ストック経験値が数十万単位で貯まるため、効率的な育成が可能です。
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  • チャレンジモードの拡張:「神速」(1000体撃破のタイムアタック)と「破壊」(時間内にオブジェクト破壊)の2コースが追加。
    全国のプレイヤーとスコアを競えるランキング機能も搭載され、競技性が向上しました。
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  • 転生システム:レベル100に達したキャラクターを最大9回リセットし、能力を一部引き継いで再育成するシステム。
    インフィニットモードの経験値で一気に育成できるため、育て甲斐は薄いとの意見もありますが、やり込み派には嬉しい追加要素です。

 

これらの要素により、Ultimate版は無印版に比べ長期間遊べる内容になっています。
ただし、インフィニットモードの単調さや、武器の見た目が手抜き(レア武器もノーマルと同じ)である点は批判の対象となっており、エンドコンテンツの完成度には賛否があります。

 

グラフィックとパフォーマンスの比較

 

無印版とUltimate版のグラフィックは基本的に同一ですが、Ultimate版では一部のステージやキャラクターのエフェクトが強化されています。
特にガイアやハデスの神術アクションは、派手なビジュアルが追加され、視覚的な満足度が向上しています。
ただし、Switch版では処理落ちが発生する場面があり、PS4やPC版の方が安定したパフォーマンスを発揮します。

 

また、Ultimate版ではロード時間の短縮やUIの最適化が施されており、全体的なプレイ体験がスムーズになっています。
これにより、特に長時間のプレイにおいてストレスが軽減されています。

 

価格と購入形態:どちらがお得?

 

無印版の価格と形態

 

無印版は発売当時、標準価格で8,580円(税込)でした。
現在は中古市場やセールで安価に購入可能な場合が多く、初めて無双OROCHI3をプレイする人には手軽な選択肢です。
ただし、追加コンテンツ(DLC)は別売りで、衣装やBGM、シナリオなどが含まれます。

 

Ultimate版の価格とアップグレードパック

 

Ultimate版も同様に8,580円(税込)で販売されていますが、無印版を持っているプレイヤーは「アップグレードパック」(5,280円)でUltimateの内容を追加できます。
さらに、豪華な特典(衣装、武器、BGMなど)が付属する「Deluxe Edition」(9,680円)も用意されています。
以下は購入形態のポイントです:

 

     

  • 初めてプレイする人:Ultimate版(単体)またはDeluxe Editionがおすすめ。
    すべてのコンテンツが含まれており、最初から充実した体験が可能です。
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  • 無印版を所有している人:アップグレードパックを購入することで、コストを抑えてUltimate版を楽しめます。
    セーブデータも引き継げるため、進行状況を無駄にせずに済みます。

 

なお、Steam版では定期的にセールが行われており、アップグレードパックが50%オフになる場合もあります。
購入タイミングを工夫することで、さらにお得にプレイ可能です。

 

評判と賛否:プレイヤーの声から見る違い

 

無印版の評価

 

無印版は、シリーズ最大級のキャラクター数と神術アクションの爽快感が高く評価されました。
しかし、「ストーリーの薄さ」「やり込み要素の不足」「一部武将の性能バランスの悪さ」が批判の対象となり、特にシリーズファンの期待に応えきれなかった部分があります。
Steamでの評価は「ほぼ好評」程度で、賛否が分かれる結果となりました。

 

Ultimate版の評価

 

Ultimate版は、新キャラクターやストーリーの追加、システムの改良により、無印版の不満点を一部解消しています。
インフィニットモードや転生システムはやり込み派に好評ですが、「インフィニットモードの単調さ」「武器デザインの手抜き」「シナリオの水増し感」がマイナス評価につながっています。
一部のプレイヤーからは「無双OROCHI2 Ultimateに比べると物足りない」「クソゲー」との厳しい声もあり、Steamでの評価は「好評」ですが、無印版と同様に賛否が分かれています。

 

ポジティブな意見としては、「新キャラクターの魅力」「無双スイッチコンボの爽快感」「ストーリーの補完」が挙げられ、特にシリーズ初心者やカジュアルなプレイヤーには楽しめる内容となっています。

 

どちらを選ぶべき?プレイヤータイプ別おすすめ

 

無印版とUltimate版のどちらを選ぶかは、プレイヤーの目的や予算によって異なります。
以下に、プレイヤータイプ別のおすすめをまとめます:

 

     

  • シリーズ初心者:Ultimate版を推奨。
    追加コンテンツがすべて含まれており、ストーリーやキャラクターのボリュームが豊富。
    最初から最高の体験が得られます。
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  • 無印版をすでに持っている人:アップグレードパックを購入してUltimate版にアップグレードするのがコスパが良い。
    ストーリーややり込み要素を追加で楽しみたい場合に最適。
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  • 予算を抑えたい人:無印版を中古やセールで購入し、必要に応じてDLCを追加。
    ストーリー重視でないなら十分楽しめます。
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  • やり込み派:Ultimate版一択。
    インフィニットモードや転生システムは長時間のプレイに耐えうる内容。
    ただし、単調なステージに耐えられるかどうかが鍵。

 

まとめ:Ultimate版は進化したが課題も残る

 

無双OROCHI3 Ultimateは、無印版の課題を補う形で多くの進化を遂げています
新キャラクター、ストーリーの拡張、神器の付け替え、無双スイッチコンボ、インフィニットモードなど、追加要素は豊富で、特にシリーズ初心者やストーリー重視のプレイヤーには魅力的な内容です。
しかし、インフィニットモードの単調さや武器デザインの手抜きなど、シリーズファンの期待に応えきれなかった部分もあり、評価は賛否両論です。

 

最終的に、どちらを選ぶかはプレイヤーの好み次第ですが、総合的なコンテンツ量と快適さを求めるならUltimate版がおすすめです。
セールやアップグレードパックを活用すれば、コストを抑えつつ最大限の楽しみを得られるでしょう。
無双シリーズの爽快感と壮大なクロスオーバーを体験したい方は、ぜひ自分に合ったバージョンを選んで、英雄たちと共に戦場を駆け抜けてください!