『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』は、スクウェア・エニックスが2023年3月9日に配信を開始したホラーミステリーアドベンチャーゲームです。
昭和後期の東京都墨田区を舞台に、実在する怪談「本所七不思議」と「蘇りの秘術」を巡る壮絶な呪い合いが描かれます。
プレイヤーは複数のキャラクターの視点を通じて物語を進め、選択肢によって分岐するマルチエンディング形式を採用。
この記事では、ゲームの全エンディングを詳細に解説し、各エンディングへの到達条件や物語の意義を考察します。
なお、ネタバレを含むため、未クリアの方はご注意ください。
パラノマサイトは、公式に番号が振られた6つのエンディング(エンディング#1~#6)と、いくつかのバッドエンドやゲームオーバー的な結末が存在します。
特に「真エンド」とされるエンディング#6は、すべての謎が解明され、物語の核心に迫る結末として多くのプレイヤーに評価されています。
一方で、バッドエンドにはキャラクターの悲劇的な運命や物語の断片的な終わりが描かれ、プレイヤーに選択の重さを感じさせます。
以下では、各エンディングの詳細、到達条件、物語への影響を解説します。
また、一部の攻略サイトで噂される「7つ目のエンディング(襟尾純の正義)」についても検証します。
エンディング#1は、白石沙友里の視点で進行する「白石沙友里編」の結末の一つです。
このエンディングでは、沙友里がクラスメイトの自殺事件の真相を追う中で、呪詛の力に飲み込まれ、悲劇的な結末を迎えます。
到達条件:白石沙友里編の「駒形高校」パートで、こっくりさんを通じて黒鈴ミヲと対話する際、誤った選択肢を選び続ける。
特に、「こっくりさんの質問」に間違った回答を繰り返すと進行が止まり、エンディング#1に突入。
物語の意義:このエンディングは、沙友里の無力感と呪詛の恐ろしさを強調します。
彼女の正義感が裏目に出る瞬間は、プレイヤーに選択の慎重さを求めます。
ポイント:こまめなセーブが推奨されます。
間違った選択肢を選んだ場合、セーブデータからやり直すことで正しいルートに戻れます。
興家彰吾が主人公の「錦糸堀公園編」で到達可能なエンディング。
友人の福永葉子とともに本所七不思議を調べていた興家が、呪詛の力に翻弄され、葉子の死に関与してしまう結末です。
到達条件:錦糸堀公園Part3で、案内人に提示される「興家が殺した人数」の選択肢で「0人」を選ぶ。
あるいは、「置いてけ堀」の呪詛行使を誤るとこのエンディングに進みます。
物語の意義:興家の平凡な会社員としての視点から、呪詛の非情な現実を描きます。
葉子の死因に関する謎が残り、プレイヤーに真実を追求する動機を与えます。
重要:このエンディングは真エンドへのフラグの一つ。
興家の選択が後半のストーリーに影響を与えます。
志岐間春恵の「最終手段」シナリオで到達するエンディング。
春恵が息子を蘇らせるため、呪詛珠を使用する選択をする結末です。
到達条件:春恵のシナリオで、あやめに「呪詛珠を持っているか」と聞かれた際、「はい」を選択し、即座に「呪詛行使」ボタンを押す。
これによりエンディング#3が解放されます。
物語の意義:春恵の母としての執念と呪詛の代償が描かれます。
この選択は、彼女の悲劇的な運命を強調し、プレイヤーに倫理的な葛藤を突きつけます。
攻略のコツ:このエンディングは短時間で到達可能ですが、ストーリーチャートで後から回収することもできるため、最初は真エンドを目指すのがおすすめ。
春恵のシナリオ「最終手段」で、灯野あやめとの対話が中心となるエンディング。
あやめの目的が明らかになり、彼女の本懐が達成されます。
到達条件:あやめに「おばさまも呪主ですよね?」と聞かれた際、「いいえ」を選択。
これによりエンディング#4が解除され、実績「灯野あやめの本懐」が獲得できます。
物語の意義:あやめの裏に隠された動機と、彼女の呪詛の力が明らかになります。
このエンディングは、物語の黒幕に迫る重要な手がかりを提供。
注意:この選択肢は真エンドへの分岐点の一つ。
誤るとバッドエンドに進む可能性があるため、セーブを活用しましょう。
刑事・津詰徹生の視点で進行する「結末」シナリオのエンディング。
連続変死事件を追う津詰が、自身の過去と向き合う結末です。
到達条件:津詰の「呪主捜索Part2」で、特定の選択肢を誤るか、「呪詛行使」を控える選択をするとこのエンディングに到達。
具体的には、「おきいえ」の質問に誤回答すると進行が止まります。
物語の意義:津詰の刑事としての使命感と、個人的な喪失感が交錯するエンディング。
彼の過去が物語の核心に繋がるヒントとなります。
ポイント:津詰編は資料収集が重要。
エンディング#5到達後、ストーリーチャートで未回収の資料を確認しましょう。
パラノマサイトの真エンドであり、すべての謎が解明される結末。
津詰徹生の「解除」シナリオで到達可能です。
到達条件:
興家彰吾編で「錦糸堀公園Part4」をクリアし、葉子の死因の真相に近づく。
白石沙友里編で黒鈴ミヲの真相を解明。
志岐間春恵編で「あやめの本懐」を回避し、正しい選択肢を選ぶ。
逆崎約子編で「こっくりさん」の全質問を正しく回答。
津詰徹生編で「おきいえ」「送り提灯」の質問に正しく回答し、呪詛の連鎖を断ち切る。
物語の意義:真エンドでは、本所七不思議の起源、呪詛珠の真実、黒幕の目的が明らかになります。
プレイヤーはすべてのキャラクターの運命を俯瞰し、物語の全貌を理解できます。
攻略のコツ:真エンド到達には、資料49種のコンプリートと「なめどり」の全回収が推奨されます。
特に「資料41」は隠し要素「FILE23」の解放に必要です。
パラノマサイトには、番号付きのエンディング以外にも多数のバッドエンドが存在します。
これらは、誤った選択肢やタイミングのミスで発生し、キャラクターの死亡や物語の途中断を意味します。
以下は代表的なバッドエンドの例です。
興家彰吾のバッドエンド:錦糸堀公園で呪詛行使を誤り、興家自身が呪いに飲み込まれる。
白石沙友里のバッドエンド:こっくりさんで黒鈴ミヲの怒りを買い、精神崩壊に追い込まれる。
志岐間春恵のバッドエンド:呪詛珠の使用をためらい、あやめに裏切られる。
津詰徹生のバッドエンド:刑事としての判断を誤り、呪主に敗北する。
これらのバッドエンドは、ストーリーチャートで後から回収可能ですが、真エンド到達前にすべての選択肢を試すことで、物語の深みをより理解できます。
一部の攻略サイトやコミュニティで、「襟尾純の正義」と呼ばれる7つ目のエンディングの存在が噂されています。
このエンディングは、襟尾純が自身の正義を貫く結末とされ、特定の選択肢で到達可能と主張されています。
しかし、以下の理由からその存在は疑問視されています。
検証結果:公式な攻略wikiや主要な攻略サイトでは、エンディングは6つと記載されており、「襟尾純の正義」に関する具体的な到達条件やスクリーンショットは確認できませんでした。
コミュニティの反応:Yahoo!知恵袋などで同様の疑問が投稿されていますが、明確な証拠や再現報告はなく、誤情報やプレイヤーの創作の可能性が高いです。
結論:現時点では、「襟尾純の正義」は公式エンディングとして認められていません。
興味がある場合は、襟尾純のシナリオでさまざまな選択肢を試してみると、新たな発見があるかもしれません。
パラノマサイトは選択肢によって物語が大きく分岐するため、こまめなセーブが必須です。
特に、以下のようなシーンでは複数のセーブデータを用意しましょう。
興家彰吾編:案内人の「殺した人数」質問前。
白石沙友里編:こっくりさんの質問シーン。
志岐間春恵編:あやめとの対話シーン。
津詰徹生編:「おきいえ」「送り提灯」の質問前。
真エンド到達には、資料49種となめどりの全回収が重要です。
特に「資料41」や「なめどり#02」は見つけにくいため、以下のポイントに注意してください。
資料41:津詰編の「呪主捜索Part2」で、特定のオブジェクトを調べることで入手。
なめどり#02:興家編の錦糸堀公園で、隠された視点移動を活用して発見。
各キャラクターのシナリオには、正しい選択肢を選ぶことで真エンドに近づくフラグが存在します。
たとえば、逆崎約子編の「こっくりさん」では、すべての質問に正しい回答をすることが必須です。
間違えた場合は、セーブデータからやり直しましょう。
パラノマサイトのエンディングは、単なる物語の終わりではなく、キャラクターの動機や本所七不思議のテーマを深く掘り下げます。
以下は、各エンディングが物語に与える影響の考察です。
エンディング#1~#5:個々のキャラクターの悲劇や葛藤を描き、呪詛の非情さを強調。
プレイヤーに「正しい選択」の重要性を認識させます。
真エンド(エンディング#6):すべてのキャラクターの運命が交錯し、呪詛の連鎖を断ち切る希望を描きます。
黒幕の目的や蘇りの秘術の真実が明らかになり、物語に一つの決着をつけます。
バッドエンド:物語の断片的な終わりを通じて、選択の失敗がもたらす代償を示します。
これにより、真エンドの達成感がより強く感じられます。
開発者の石山貴也氏は、インタビューでエンディングについて以下のように語っています。
「どのエンディングでも黒幕の目的は達成されていた」とし、プレイヤーの選択が物語の表面を変えるものの、根底のテーマは不変であることを示唆。
資料の読み込み方や選択肢の選び方によって、プレイヤーの物語の印象が変わるよう意図的に設計された。
これにより、エンディングは単なる結末ではなく、プレイヤー自身の解釈や選択を反映する鏡のような役割を果たします。
パラノマサイトのエンディングは、プレイヤーコミュニティで熱い議論の的となっています。
特に、以下のような点が話題に上がります。
真エンドの達成感:多くのプレイヤーが、真エンド到達時のカタルシスを高く評価。
SNSでは「すべての謎が繋がった瞬間が最高だった」との声が多数。
バッドエンドの重さ:キャラクターの悲劇的な結末に感情を揺さぶられたプレイヤーも多く、「選択ミスがこんなに心に残るとは」との感想が。
7つ目のエンディングの謎:一部のプレイヤーが「襟尾純の正義」を追い求める中、コミュニティでは「隠しエンディングの可能性」に期待する声も。
『パラノマサイト FILE23 本所七不思議』のエンディングは、プレイヤーの選択と探索によって多様な結末を迎えます。
真エンドを目指す過程で、バッドエンドやサブエンディングを経験することで、物語の深みとキャラクターの複雑さをより深く理解できます。
以下は、すべてのエンディングを回収するための最終アドバイスです。
こまめなセーブとストーリーチャートの活用を徹底する。
資料となめどりのコンプリートを目指し、隠し要素「FILE23」を解放する。
各キャラクターの視点を楽しむことで、物語の全体像を把握する。
パラノマサイトは、ホラーミステリーの傑作として、プレイヤーに選択の重さと物語の奥深さを教えてくれます。
あなたはどのエンディングにたどり着くでしょうか?ぜひ、墨田区の呪われた夜に飛び込み、すべての結末をその目で確かめてください。
本記事は、複数の攻略サイトやプレイヤーの感想、開発者インタビューを基に作成しました。
特に、公式攻略wikiやコミュニティの考察は、エンディングの詳細な条件を整理する上で役立ちました。
なお、「襟尾純の正義」については、信頼できる情報が不足しているため、噂の域を出ないものとして扱っています。