マインクラフト(Minecraft)の司書(Librarian)村人は、エンチャント本を取引できる貴重な存在で、特にMending(修繕)やEfficiency(効率)といった強力なエンチャントを入手するために、多くのプレイヤーが「司書ガチャ」と呼ばれる手法を活用してきました。
しかし、2023年のスナップショット23w31a以降、Mojangは司書村人の取引システムに大きな変更を加え、司書ガチャの廃止ともいえる再バランスを実施しました。
この変更は、従来のランダムなエンチャント本取引をバイオーム依存型に変え、プレイヤーの戦略に大きな影響を与えています。
この記事では、2025年5月時点の最新情報を基に、司書ガチャ廃止の背景、変更点、新たな取引システムの詳細、代替案、コミュニティの反応、さらには今後の展望までを、初心者から上級者までが理解できる超詳細なガイドとして解説します。
エメラルドを手に、司書村人との新しい取引の世界に飛び込みましょう!
司書ガチャとは、司書村人の取引をリセット(講壇の設置・破壊を繰り返す)することで、望むエンチャント本(特にMendingやEfficiency V)を低コストで入手するテクニックです。
この手法は、Minecraftの村人取引システムのランダム性を利用したもので、以下のような手順で行われていました:
- 準備: 村人を確保し、講壇(Lectern)を設置して司書に職業を付与。
- 取引確認: 司書が提供するエンチャント本を確認。
Mendingや高レベルエンチャント(例:Efficiency V)がなければ講壇を破壊。
- リセット: 講壇を再設置し、取引を再抽選。
望む取引が出るまで繰り返す。
- 取引ロック: 望むエンチャント本が出たら取引を行い、職業と取引内容を固定。
この方法は、時間と根気さえあれば強力なエンチャントを確実に入手できるため、交易ホール(複数の司書を配置した施設)を使った効率的な資源集めに広く使われていました。
しかし、Mojangはこのシステムがゲームのバランスを崩すと考え、司書ガチャを事実上廃止する変更を導入しました。
以下で、変更の詳細を解説します。
Mojangと一部のプレイヤーコミュニティは、司書ガチャに以下の問題があると指摘していました:
- 過剰な強さ: 初心者の司書がMendingやEfficiency Vといった最高レベルのエンチャントを提供可能で、エンチャントテーブルや構造物探索に比べ取引が強すぎる。
- ランダム性の欠如: 司書ガチャは根気よくリセットを繰り返せば確実に望むエンチャントを入手でき、ゲームの挑戦性を損なう。
- 単調なプレイ: 講壇の設置・破壊を繰り返す作業は単調で、探索や冒険よりも効率的すぎる。
- 交易ホールの普及: 交易ホールを使った大量の司書ガチャが、村人取引をゲームの中心にしすぎる。
これらの問題に対処するため、Mojangは2023年のスナップショット23w31aで「村人取引の再バランス」を導入し、司書ガチャを根本から変える変更を実施しました。
2023年8月のスナップショット23w31aで導入された村人取引の再バランスは、司書村人と漂流商人(Wandering Trader)の取引を大幅に変更する実験的機能(Feature Toggle)としてスタートしました。
この変更はMinecraft 1.20.2以降に正式実装され、2025年現在も標準設定として有効です(実験的機能をオフにしない限り)。
以下に、司書ガチャ廃止の主要な変更点を詳しく解説します。
従来、司書はどのバイオームでもすべてのエンチャント本(Soul Speed、Swift Sneak、Wind Burstを除く)をランダムに提供できました。
しかし、再バランス後は以下のルールが適用されます:
- バイオームごとの取引: 司書が提供するエンチャント本は、村人のいるバイオームに依存。
例:
- 沼地(Swamp): Mending、Respiration、Depth Strider、Curse of Vanishing。
- ジャングル(Jungle): Unbreaking、Feather Falling、Projectile Protection、Power。
- 平原(Plains): Efficiency、Protection、Knockback、Bane of Arthropods。
- サバンナ(Savanna): Sharpness、Looting、Fire Protection、Sweeping Edge。
- 雪原(Snowy): Aqua Affinity、Blast Protection、Frost Walker、Punch。
- タイガ(Taiga): Fortune、Fire Aspect、Thorns、Infinity。
- 砂漠(Desert): Smite、Silk Touch、Flame、Curse of Binding。
- 特殊エンチャント: 各バイオームにはマスターレベルの司書(フルXP)でのみ取引可能な「特殊エンチャント」が1つ設定されている(例:沼地のMending、ジャングルのUnbreaking)。
- 取引の制限: 各司書は3つの通常エンチャントをランダムに提供し、4つ目の取引として特殊エンチャントを固定で提供(マスターレベル到達時)。
この変更により、Mendingを入手するには沼地の司書をマスターレベルまで育成する必要があり、平原やサバンナではMendingを取引できなくなりました。
再バランスでは、司書が提供するエンチャント本のレベルにも制限が加えられました:
- 最高レベル不可: 特殊エンチャント(例:Mending、Sharpness)は最高レベル(例:Sharpness V)ではなく、1~3レベル(例:Sharpness III)で提供される。
- 例外: 一部のエンチャント(例:Mending、Unbreaking III)は固定レベルだが、最高レベルを提供しないバイオームも存在。
これにより、司書ガチャでEfficiency VやProtection IVを即座に入手することは難しくなり、エンチャントテーブルや構造物探索の重要性が増しました。
従来の司書ガチャでは、講壇を破壊・再設置することで取引内容を無限にリセットできましたが、新システムでは:
- バイオーム固定: 司書が提供するエンチャントはバイオームに依存するため、リセットしても同じ4つのエンチャント(3ランダム+1特殊)内でしか変動しない。
- リセットの意味減少: 望むエンチャント(例:Mending)がバイオームにない場合、リセットしても入手不可能。
これにより、講壇リセットの繰り返しによる「ガチャ」の効率が大幅に低下し、司書ガチャは事実上廃止されました。
司書ガチャでは、ゾンビ化した村人を治療することで取引コストを大幅に下げ(例:Mending本をエメラルド1個で購入)、効率的な交易ホール運営が可能でした。
しかし、再バランスで以下の変更が加えられました:
- 1回限定割引: ゾンビ化治療による取引コストの割引は、1回のみ適用。
複数回治療しても割引が累積しない。
- コスト増加: 治療後の最低コスト(エメラルド1個)は維持されるが、特殊エンチャントの取引にはマスターレベルが必要で、育成コストが増大。
この変更により、ゾンビ化治療を繰り返すメリットが減り、司書ガチャの経済的効率が低下しました。
司書ガチャの廃止は、Minecraftのゲームプレイに大きな影響を与えました。
以下に、主な影響とプレイヤーが直面する新たな挑戦を解説します。
バイオーム依存型の取引により、プレイヤーは特定のエンチャントを入手するために異なるバイオームを探索する必要があります:
- 沼地とジャングルの重要性: Mending(沼地)やUnbreaking(ジャングル)は強力なエンチャントで、これらのバイオームに村を建設するか、村人を移動させる必要がある。
沼地やジャングルは自然に村が生成されないため、村人繁殖やゾンビ化治療が必須。
- カートグラファーの活用: カートグラファー村人が提供する探検家の地図(例:沼地探検家の地図、ジャングル探検家の地図)が、必要なバイオームへのアクセスを助ける。
カートグラファーもバイオーム依存の地図を提供(例:平原のカートグラファーはサバンナとタイガの地図)。
- 長距離移動: 必要なバイオームが数千ブロック離れている場合、ネザー経由のポータル移動やエリトラが必須。
特殊エンチャント(例:Mending)はマスターレベルの司書でのみ取引可能で、育成には以下が必要です:
- 大量のエメラルド: 紙、インク袋、本を取引してエメラルドを稼ぎ、司書のレベルを上げる。
自動農場(例:サトウキビ農場、村人農場)が効率的。
- 経験値: 司書のレベルアップには取引経験値(1取引あたり3~6XP、レベルアップ時+5XP)が必要。
複数回の取引でフルXPを達成。
- 時間投資: 1人の司書をマスターにするには、数十回の取引が必要。
交易ホールに複数の司書を配置すると効率的。
マスターレベル到達は、従来の司書ガチャよりも時間とリソースを要します。
司書ガチャの廃止により、エンチャントテーブルの利用価値が再び高まりました:
- 最高レベルエンチャント: 司書が提供しない最高レベル(例:Sharpness V、Efficiency V)は、エンチャントテーブルで入手する必要がある。
- ラピスラズリとXP: エンチャントには大量のラピスラズリと経験値が必要。
自動XPトラップ(例:スケルトンスポナー、ガーディアントラップ)が推奨。
- ブックエンチャント: 本にエンチャントを付けて金床で合成する方法が、特定エンチャントの入手において重要に。
この変更は、エンチャントテーブルをゲームの中心に据え直し、司書取引への依存を減らす狙いがあります。
スーパーフラットやスカイブロックのような特殊ワールドでは、バイオームが限定されるため、新システムは大きな挑戦を課します:
- バイオームの欠如: スーパーフラットは平原バイオームのみで、MendingやUnbreakingは入手不可。
スカイブロックも同様の制限。
- 代替案: 釣り(Mending本の低確率ドロップ)、構造物チェスト(例:古代都市、要塞)、エンチャントテーブルでの入手が頼り。
- コミュニティの不満: スーパーフラットプレイヤーから「交易が制限されすぎる」との声が上がり、実験的機能をオフにする提案も。
司書ガチャが廃止された今、プレイヤーは新システムに適応した戦略を構築する必要があります。
以下に、効率的な取引のコツを紹介します。
複数のバイオームに村を建設し、司書を配置することで、必要なエンチャントを網羅できます:
- 沼地村の建設: Mending入手のため、沼地に村人を移動(マインカート、ボート、またはリード)し、繁殖で司書を育成。
ゾンビ化治療でコストを下げる。
- ジャングル村: UnbreakingやPowerを入手。
ジャングルは村が生成されないため、人工村を構築。
- 交易ホール: 各バイオームの司書を1つの拠点に集め、フェンスやガラスで区画分け。
自動農場でエメラルドを供給。
- カートグラファー連携: カートグラファーの地図でバイオームを特定し、効率的に村人を移動。
マスターレベル司書の育成には、エメラルドと経験値が大量に必要です。
効率的な入手方法:
- 紙農場: サトウキビを自動収穫(ピストン+レッドストーン)し、紙をクラフト。
司書の紙取引(紙24~36個でエメラルド1個)が安定収入源。
- 本取引: 革(牛牧場)と紙で本をクラフトし、司書に売却(本4~8個でエメラルド1個)。
- XPトラップ: スケルトンスポナーやエンドermanトラップで経験値を量産。
エンチャントテーブルと併用。
- 村人農場: 農家村人に作物を売却(例:小麦64個でエメラルド1個)し、エメラルドを蓄積。
これらの自動化で、育成コストを大幅に軽減できます。
司書取引が制限されたため、以下の方法でエンチャントを補完:
- 釣り: 幸運IIIの釣竿でMendingや高レベルエンチャント本を低確率で入手。
自動釣り機で効率化。
- 構造物探索: 古代都市(Mending、Swift Sneak)、要塞(Protection IV)、エンドシティ(高レベル装備)が有力。
- エンチャントテーブル: 本棚15個で最大レベル30エンチャント。
金床で本を合成し、特定エンチャントを付与。
- ピグリン交易: ネザーで金インゴットをピグリンに渡し、Soul Speed本やエンチャント装備を入手(低確率)。
これらの方法を組み合わせることで、司書取引の制限を補えます。
司書ガチャ廃止は、Minecraftコミュニティで賛否両論を巻き起こしました。
以下に、主な反応と議論をまとめます。
多くのプレイヤーは、新システムに不満を表明しています:
- 探索の強制: 必要なバイオームが遠方の場合、探索に膨大な時間がかかり、自由度の高いMinecraftの精神に反すると批判。
- スーパーフラットの不公平: スーパーフラットやスカイブロックではバイオームが制限され、Mending入手がほぼ不可能。
実験的機能をオプション化すべきとの声。
- 単調な育成: マスターレベルへの育成が時間とリソースを要求し、従来のガチャより作業感が増したとの意見。
- バランスの疑問: 司書ガチャは交易ホール構築に時間と知識が必要で、過剰な強さではないとするプレイヤーも。
レイドファーム(エメラルド無限入手)の方が問題との指摘。
一部のプレイヤーは、司書ガチャの復活やバイオーム依存の撤廃を求め、フィードバックサイトで投票を行っています。
一方、新システムを支持するプレイヤーもいます:
- 挑戦性の向上: バイオーム探索やマスターレベル育成がゲームに深みを加え、単調なガチャ作業を排除。
- バイオームの価値: 沼地やジャングルなど、従来見過ごされがちなバイオームに目的が生まれ、ワールドの多様性が活かされる。
- エンチャントテーブルの復権: 司書依存のゲームプレイが減り、エンチャントテーブルや構造物探索が再評価される。
- ストーリー性: WOMEN(Biome-specific enchantments add a narrative element, as each biome’s unique trades reflect its environment (e.g., Mending in swamps symbolizing resilience).
支持派は、新システムがMinecraftのサンドボックス性を損なわず、むしろ冒険と戦略性を強化すると主張します。
Mojangは、フィードバックサイトやRedditでの議論を受け、村人取引の再バランスを継続的に調整する可能性を示唆しています:
- 実験的機能の継続: 2025年現在、再バランスは標準設定だが、コミュニティの不満に応じ、オプション化(Feature Toggleの選択制)が検討される可能性。
- 追加の変更: カートグラファーや他の職業(例:防具鍛冶、道具鍛冶)の取引にもバイオーム依存が拡大する可能性。
- バランス調整: Mendingの入手難易度やスーパーフラット対応を緩和するマイナーアップデートが期待される。
プレイヤーのフィードバックが今後のアップデートに影響を与える可能性が高く、司書取引のさらなる変更が注目されます。
司書ガチャ廃止は新たなプレイスタイルを生み出しました。
以下に、クリエイティブな活用アイデアを紹介します。
- コンセプト: 複数のバイオームに交易ホールを作り、ネザーポータルで接続。
沼地(Mending)、ジャングル(Unbreaking)、サバンナ(Sharpness)など、各バイオームの司書を効率的に利用。
- 構築: 各ホールに自動農場(紙、本、作物)を併設し、エメラルドを量産。
カートグラファーで地図を入手し、バイオーム間移動を最適化。
- マルチプレイ: サーバーで役割分担(例:1人が沼地、1人がジャングル)し、エンチャント本を共有。
- 建築: バイオームごとにテーマ村を建設(例:沼地にMendingを祀る図書館、ジャングルにUnbreakingの要塞)。
講壇や本棚で装飾。
- イベント: 村人でエンチャント本を競う「交易レース」を開催。
マスターレベル最速到達者に報酬(例:ダイヤモンド)。
- ストーリー: 各村に伝承を追加(例:沼地の司書は「修繕の守護者」)。
RP(ロールプレイ)サーバーで盛り上がる。
- 組み合わせ: 司書取引(低~中レベルエンチャント)、エンチャントテーブル(最高レベル)、構造物探索(宝エンチャント)を統合。
- 自動化: 釣り機でMending本を低確率入手。
古代都市でSwift Sneakを確保。
ピグリン交易でSoul Speedを収集。
- 効率化: 金床でエンチャント本を合成し、理想の装備を作成。
例:Mending(司書)+Efficiency V(テーブル)+Unbreaking III(司書)。
この戦略で、新システムの制限を克服し、多様なエンチャントを入手できます。
司書ガチャ廃止に関するよくある質問をまとめました。
A: はい。
バイオーム依存とマスターレベル制限により、従来の講壇リセットでMendingなどを狙うガチャは不可能。
ただし、バイオーム内で限定的なリセットは可能。
A: 沼地のマスターレベル司書、釣り(低確率)、古代都市や要塞のチェスト。
沼地村の建設が最も確実。
A: 釣り、エンチャントテーブル、構造物探索が主。
実験的機能をオフにすると旧システムに戻せるが、アップデートで非推奨の可能性。
A: 育成と探索のコストが増えたため、初心者には難易度が上がった。
ただし、紙農場やゾンビ化治療でコストを抑えれば対応可能。
マイクラの司書ガチャ廃止は、村人取引システムに革命をもたらしました。
バイオーム依存型のエンチャント取引、マスターレベル制限、ゾンビ化治療の割引制限により、従来の簡単なMending入手は過去のものとなり、探索、育成、エンチャントテーブルがゲームの中心に返り咲きました。
沼地でMendingを求め、ジャングルでUnbreakingを追い、交易ホールでエメラルドを量産する新たな冒険は、Minecraftのサンドボックス性をさらに深めます。
コミュニティの賛否両論を受け、Mojangは今後も調整を続ける可能性がありますが、2025年現在、新システムはプレイヤーに戦略性と創造性を求めています。
さあ、講壇を手に、新しい司書の時代を切り開こう!